新宿末廣亭 11月中席 夜の部

柳家喜多八師匠が、末廣亭で11/10~20まで夜の部主任(トリ)でした♪
会社から近いこともあり、これはもう行けるだけ行っちゃおう~♪とか目をハートにしてたのに、途中体調を崩し、結局2回しか行けなかったというテイタラク…!(泣)
以下2日分まとめて演目(19時以降)。はん治さんは1回目代演だったんだけど、誰だったか忘れちゃいました。すんません。

柳家喬太郎 「擬宝珠」「花筏
柳家はん治 「粗忽長屋
柳家小ゑん 「江戸会話学校」「フィ」
柳亭市馬   「のめる」「高砂や」
柳家喜多八 「五人廻し」「うどん屋

こう書いてて改めて思うけどほんと豪華なラインナップ!大好きな柳家尽くしで新作から古典まで実力派勢ぞろいっ!どうだどうだ!(鼻息荒い)

喬太郎さんは思いっきり風邪をお召しで、鼻声で呼吸も辛そうでしたが、それでもなんなく爆笑を取るのがさすが。喬太郎さんをこんな近くで観るの初めてなんだけど、あれですね、この方目が笑ってないですよねw 身内(弟子とか後輩とか)になったら色々厳しそうとか勝手に想像。ここでの出番の後、そのまま池袋でトリだったはずなので、風邪に負けるなガンバレ!と心の中で応援しておりました。(その後自分が負けるとは夢にも思わず…)

小ゑんさん、お噂はかねがねでしたが、今回初めて観てドハマりました!なんなんすかあいつ!面白すぎるっ!もう出てきてまくらを振りだすところから目が泳いでて挙動不審でただ者じゃない感がスゴイ。喋り方や仕草(っていうのかな、怪しい体の動きw)も全部ツボ。なんかもう落語の枠を超えた面白さな気がする。あの人自身の持つ何か。イケナイ何かw 一回目観て涙を流して笑ったので、次行った時はちゃんとハンカチ片手に涙を拭き拭き観ました。大好き。調べたら幅広い趣味を活かした落語会を色々やっているようで、天体オタクを活かしてプラネタリウムで落語会をやったとか出てきたんだけど、小ゑんさんしゃべってたら絶対星空とかどうでもよくなると思うんだけどw 色々気になり過ぎるので今後も要チェック!

市馬さんは相変わらず盤石の安定感で、癒しのオーラが半端ない。出てきてあの笑顔を見ただけでなんか自然にこちらまでニコニコしちゃう。のんびりとした雰囲気ながらきちっきちっと要所要所を抑えた語り口に惚れ惚れしますね。高砂やではご自慢の喉も聴けたし、大満足。

さてさて待ってましたの喜多八さん、聴き慣れた花魁のまくらから、もしや聴きなれた(?!)お直しかな・・・と思ってたら!!念願の五人廻しが聴けた!!DVDでは何度も観ているんだけど、生で観るのを切望していたのでもう噺が始まった瞬間嬉しくてニヤニヤしちゃった。お金を払ってお店に上がったのに花魁が回ってこない待ちぼうけのお客さん5人を演じ分けていく噺なんだけど、中にオカマっぽいやつがいて喜多八さんのコレがまた最高で。DVDで観て大笑いしてた可愛いオカマちゃんを生で観られて大満足でした。

うどん屋は、屋台のうどん屋にひたすら酔っぱらいが絡み続けるという、繰り返しから生まれる笑いと酔っ払いの言葉の底ににじむ温かい人情がひたひたと地味に染み込んでくる噺。大笑いする滑稽噺大好きの私にとってはちょっと・・・な演目だったりするんだけど、この日は眉間にしわを寄せてしんどそうに荷を担ぐ喜多八師匠の「な~べや~きうど~ん」の呼び声で一気に江戸の冬の夜に連れて行かれ、最後まで引き込まれあっという間でした。今まで見た喜多八さんのうどん屋の中で一番良かった。背中を丸め客の顔色を窺ううどん屋の、笑顔の中に見え隠れするニヒルなしたたかさが素敵。喜多八師匠の悪い笑顔、大好きです。

末廣亭、今回初めてでしたがこじんまりしていて居心地がいいですね♪会社から近いのもいいし、近くにウマイ飲み屋があるのもいい♪寄席自体も周辺も場末感があり(褒めてます)、鈴本より好きかも!