12/10(火) 柳家小三治一門会 @練馬文化センター

久しぶりの小三治師匠♪しかもなんとなんと弟子である喜多八師匠との共演ッ!!これは絶対行くでしょう。もともと一人で行く予定だったんだけど、父に喜多八師匠のDVDを見せたら気に入ってくれたので一緒に行くことに。そしたら何故か母や親せきのおじちゃんおばちゃんも行きたいと言い出し芋づる式に総勢5名。まぁみんな小三治師匠目当てなんだけどね。いいんだけどね。でも今回はなんといっても喜多八師匠が出るのだよ!この共演はレアなのだよ!ココロして観るのだよ!とうるさくて煙たがられる私。てへ。

柳家ろべえ初天神
柳家喜多八「盃の殿様」
柳貴家小雪大神楽
柳家小三治うどん屋

喜多八師匠の「盃の殿様」初めて聴く噺でした。殿様が吉原にハマってしまい家来を巻き込み大騒ぎ!という噺で、江戸でのお勤めを終え九州に戻ってからも花魁を忘れられず、なんと一番足の速い家来に命じて「花魁に盃を届け、返盃をもらってこい」と。バカ殿ここに極まれり(笑) 家来が九州から江戸まで走り抜ける様子を、志ん生黄金餅ばりに滔々と地名から地名へと道筋を語るところがスゴかった。「覚えたアタシも偉かった!」と自分でおっしゃってました(笑)喜多八さんのお武家様大好きなので良かった(*^^*)

小三治師匠はいつものようにたっぷりの枕が楽しい♪ 話の流れで、らくだで有名な八代目三笑亭可楽のモノマネを披露してくれたのにはビックリ。これには可楽のらくだが大好きな父もたいそう喜んでました。可楽師匠、私もCDで聴いてはいるんだけど、あの良さがまだ全然わからない。カツゼツ悪くて何言ってるかわかんないし、メリハリもないし地味だし…でも小三治師匠も喜多八師匠も可楽大好きなんですよね~。「最初は何言ってるかわかんねぇし、全然好きじゃなかったんだけど、そのうちあれがたまんなくなって」と。「無駄な描写や細かい説明なんか一切ないのに、その言葉少なな語り口から目の前にその貧乏長屋の情景がぶわぁぁぁっと広がる。風にさらされ泥にまみれた汚ねぇ塀に、こうドロォッとした西日が当たっている様子がねえ…見えてくるんですねぇ…」ってスゴイなー私にはまだまだ辿り着けない境地。精進せねば。そして噺は可楽師匠も得意にしてたこの季節ならではの「うどん屋」可楽師匠のうどん屋は、ひたすら酔っ払いが可笑しい感じ(未熟者の私見です、ハイ)だけど、小三治師匠がやると近所の娘の結婚を親のように喜ぶ酔っ払いの温かい気持ちが前面に出ていて泣けます。やっぱりスゴイっすね小三治師匠。

芋づるメンバー(同行者ね)の感想は軒並み「小三治イイ!」「やっぱすごいねー別格だねー小三治」ばかり。「お母さんね、喜多八さんの時寝ちゃった!」だって。まあ母はなんでもかんでも基本寝るんですけどね。
うーんやっぱり共演しちゃうと貫録で負けちゃいますね。ていうか喜多八さん、マクラも短いし(トリじゃないしね)、噺もごく真面目で、いつもの破天荒でやさぐれて毒舌な雰囲気は大分薄かった(当たり前か(笑))やはり師匠との共演は普段とは勝手が違うんでしょうねー。でも私は二人とも大好きなので、貴重な共演を観られて大満足でした~^^