1月31日 落語教育委員会@鈴本

粗忽長屋」三遊亭歌太郎
「やかんなめ」柳家喜多八
「そば清Q」柳家喬太郎
「寝床」三遊亭歌武蔵

念願の落語教育委員会@鈴本。喜多八ファンで喬太郎さんも大好きな私にはたまらないこの会、他の会場で観たこともあるんですが、やはり寄席で観るのは格別♪会社の忘年会の翌日(土)がチケット発売日だったので、忘年会でのお酒をちょっと控えたという(笑)それぐらいの気合で取ったチケットですからね。ハッハッハ。前から六列目で表情も仕草もよく見えて大満足!

まずは名物のコント。
地方の落語会の楽屋という設定で、出番を終えた歌武蔵さんのところに、主催者のおじさん(喬太郎師)が出てきて泥臭くギャラの話を始める。その後ろから、眼鏡がずり下がり曲がった腰から手拭いをぶら下げた小汚い小間使いさん(喜多八師)がお盆にお茶を乗せてプルプル震えながら登場(笑)ギャラの振込先の確認の途中で再三鳴る主催者の携帯に、歌武蔵師がブチ切れる!というコントでした。いや~歌武蔵さん、キレるとほんと怖いわ(←そこ!?)小間使いさんは、腰の手拭いで鼻をかんだり、お茶をこぼしたりして主催者にいちいち小言を食らうんですが、「そんなことじゃ三三に小三治持ってかれるよ!」ってそれはヒドイのでは(笑)まあ喜多八さんなら「んなもんいらねえや」とか言いそうですが(笑)

喜多八さんのやかんなめ、いやすごい。場内大爆笑。男女の演じ分け、武士と従者の演じ分け、表情、しぐさ、言い回し。全部完璧で全部大好き。多分喜多八さんは本当に私のツボなんでしょうね。なんでもない一言や表情が不意打ちでツボに入るので、家でテレビ見てるみたいに声出して大笑いしちゃう。お正月に出た師匠の本、買いそびれていたんだけどロビーでサイン入りで売っていたので即買い。そんで今日読んでたら、ファンが選んだ師匠の噺TOP3で「やかんなめ」が第三位に入ってました。聴けた幸運に感謝。ほんと素晴らしかったです。

喬太郎さんは相変わらずのパワーで、いつものようにあっという間に客席を巻き込んで夢中にさせるのがスゴイ。まくらではコロッケ蕎麦の話から、セットのミニ丼について熱く語り、最終的にはヒレカツになりきる熱演(笑)。ここから時そばかな?と思ってたら初めて聞く「そば清Q」三味線に合わせてひたすらそばをすする演技には圧倒され、笑い転げてしまいました。最後「人間が溶ける」演技は顔がすごいことになってて夢に出そうな迫力。終わって袖にハケながらまたバタリと倒れ、床をずりながら消えていくという(笑)やりたい放題の喬太郎さんは今日もやんちゃな魅力満載でした。

トリの歌武蔵さんは出てくるなり「前にああいうことをやられちゃうとねえ…」ってほんとそうですよね。あの後に出てくる身にもなれって話(笑)寝床は志ん生のをよく聞いてますが、志ん生はオチまでやらないので、久しぶりにちゃんとオチまで聴いて、そうか「寝床」だもんな、と納得。駄々っ子のように我儘で天真爛漫(?)なお金持ちの旦那が、歌武蔵さんの風貌にピッタリ合って(←失礼)楽しかったです。

これが2014年の初落語!最高のスタートを切りました^^今年もたくさん観に行きたい!
あと、図書館で借りる落語CD、いつも同じ人ばかりになってるので(それでもなんの不満も無いんだけど(笑))今年はもう少し幅を広げていけたらなと思っています。志ん生と2大名人と並び称された八代目文楽とか、喜多八師匠が好きな三代目柳好とか。まずは誰を聴くべきか、勉強しないと!