10/23(水) 落語教育委員会@練馬文化センター

行ってきました初・落語教育委員会
やっと念願の「携帯の電源切ってねコント」が観られました(笑)

身投げをしようとする奉公人(喬太郎師)とそれを止める不気味な男(女物の着物を着た歌武蔵師)。身投げの理由は「落語会を観に行って携帯を鳴らしてしまったから」(笑)そこへヨレヨレの落語家(喜多八師)が現れ「落語会で携帯を鳴らされたから」と身投げをしようとする。間に立った歌武蔵師が喬太郎師に「ほらお前!早く詫びを入れろよ!」と促すと喬太郎師が悲痛な声で喜多八師に向かって「死なないでください!死ぬほどの芸じゃないじゃありませんか!」だって(笑)おいっ!!(笑)その言葉にいたく傷つきまたしても必死に欄干を越えようとした喜多八師だが、止めようとする二人にもみくちゃにされ「助けてぇ~!」で、完。
いや、面白かったです。死ぬの死なないのと騒いでいた喬太郎師が突然歌武蔵師を見上げて「やっぱりその着物はサカゼンですか?」とか(笑)あとは喜多八師と歌武蔵師のサイズ感の違いが衝撃的でした。大人と子供か!みたいな。

柳家喬太郎『雉政談』
まくらは先日の台風で大変だった九州5泊6日の落語会の旅の話など。ステテコをホテルでクリーニングに出し、その後九州を離れてから別の落語会でそのステテコを穿こうとしたら自分のじゃなかったと。仕方なく穿いたけど「知らないおやじの股間を包んでいたステテコを穿く気持ちの悪さっっ!」と叫んでおられました(笑)
初めて喬太郎さんの怪談を聞きましたが、怖いですねー。一見普通の旦那が実は盗賊の頭で、処刑される前に居並ぶ役人に「末代まで祟ってやる」と凄むシーンなんてもう、ド迫力。こっちまでこいつに呪われちゃうんじゃないかとドキドキしました。そして物語のキーとなる雉が可愛い。おかみさんと鳴き声で会話する様子とか、小首をかしげるしぐさなどに癒されました(笑)
喬太郎さんのあのキョトン顔の可愛さはずるい。

柳家喜多八噺家の夢』
ここ数日体調を壊して寄席も休んでいたそうで、大病された腸とその出口(笑)が大変だったそうです。2週間の禁酒を言い渡され守ってはいるが「飲まない人はあれですか?一日が長くないですか?長すぎないですか?」と夜を持て余しているご様子(笑)休む前に寄席に無理に出た時はお尻をちょっとだけ浮かして座ったとか、急に大きな声を出す噺は(何か出ちゃいそうで)怖くてできなかったとか(笑)小学生の休み時間か!という感じですが、笑いっぱなし。
噺家の夢、噂には聞いてましたが初めて観ました。いや楽しい♪喜多八さんの田舎弁(?)大好き♪ヘラヘラしながらどんどん調子に乗る噺家と、訛り丸出しの田舎のおじさん達のかけあいが最高ですね。ほんと、いつ見ても心が浮き立つような楽しい気分にしてくれる喜多八師匠。次は2週間後の独演会!楽しみ~♪

三遊亭歌武蔵『文七元結
コントはここにつながっていたんですね。まさかの文七元結
いやまさか歌武蔵さんが人情噺とは。ビックリした。
噺への意気込みか、緊張なのか、まくらはほとんどなくすぐ始まりました。
うーん…以前弟子の歌太郎さんがまくらで歌武蔵さんの怖さを語っていたのを聴いたせいか、寄席で近くで観た時この人目が笑ってない!と思ったのが尾を引いているのか、いまいち心から笑えないんですよねー(笑)あ、あくまでも個人の意見です、すみません。文七元結は五代目志ん生のをよく聴いていて大好きでしたが、人情噺って難しいですよね。笑わせ所、泣かせ所のメリハリとかが。(と、お茶を濁す(笑))

怪談・滑稽噺・人情噺(あ、コントも)と、バラエティーに富んだ内容に大満足!
来年一月には鈴本でやるらしいので、ぜひチケット取りたいと今から意気込んでおりますっ!!ふんふんっ!!(←鼻息)