9/19(木) 柳家喜多八 鳥越落語会 @ 浅草橋区民館

柳家ろべえ「棒鱈」
柳家喜多八「へっつい幽霊」
柳家喜多八「目黒のさんま」
仲入
ダーク広和「マジック」
柳家喜多八「鰻の幇間

ろべえさんは最近いろんな人(師匠連)に「うるさい」と言われているという話で、ついにこの間は自分の後に高座に上がった小三治師匠が「今出てたあいつは私の弟子ではないんですが…うるさいですね!」と言ったそうで(笑)大師匠のお墨付きだそうです。「今日もうるさかったら言ってください」とのことでしたが…ええ。ちょっとその…うるさかったです(笑)途中体がビクってなったりしました。

喜多八師匠はたっぷり三席!!
へっつい幽霊では、人間味溢れる幽霊と威勢のいい職人との掛け合いがえも言われぬ可笑しさ。幽霊がサイコロを振らせてくれと言ってあの手つきのままサイコロをいじり「たまんねぇなぁ」とニヤニヤするところなど喜多八師匠の顔がもう…(笑)
次はこの時期ならではの「目黒のさんま」。仕事後に空腹で駆け付けた私はもう師匠のさんまの描写でお腹が鳴りそうに…焦げたさんまに醤油をかけてジュジュゥーッって…うう…さんま…食べたい…(笑) 立て続けの二席目で、ちょっとこうリラックスして軽めに演じられてた印象ですが、師匠のお武家様、大好きなので観られて嬉しかったです。
最後は鰻の幇間。いやー師匠の幇間って…ハマり過ぎですよね?!枕で子供のころ近所に幇間が居て憧れていたと話し、小学校で将来の夢を幇間と書いて親が呼び出されたと言っていましたが(笑)、ほんと、幇間でも大成されたんじゃないでしょうか。いやもう表情から仕草から目の輝きから、全てがイキイキして終始軽やかに、華やかに、バカバカしく(笑)、本当に浮き立つような楽しさ満載の一席でした。

浅草橋区民館の多目的ホール(定員120名位)で前売り券も座席指定もないこじんまり落語会。
早めに行ってイイ席を取るのだ!と言いつつ会社を出るのが遅れ18:30過ぎに着いたんですが(19:00開演)、みなさん割と真ん中~後ろの方に座っていて最前列も全然イケる状況。しかし舞台とのあまりの近さにビビり、結局3列目に(小心者)。それでも相当近いので、目の動きや細かい表情も見えて噺の面白さ倍増で大満足!ほんと至福の時間でした。会場に着いて受付でお金を払うのに並んでいたら、普通に私服の師匠が現れ、や、どうもどうもなんて言いながら楽屋へ消えていきましたが、私服だと普通のおっさんなのに(失礼)、高座に上がると後光のように輝きだすあの途方もない魅力は一体なんなのでしょう。ほんと何かが憑依しているとしか思えない。すごい。最高。

この充実した内容で2000円!!なのに席に割と余裕があるのがほんと不思議です。まあでもこれで大人気になっちゃって17時くらいから並ばないと席が取れない!みたいになっちゃうと、毎回会社を早退しなきゃいけなくなっちゃうので(諦めるという選択肢はないのね)それも困るんだけど。でもあまり空いてるのも師匠に悪いような気もするし。 3か月に一回くらい開催されているようですので、みなさんいかがですか?(^^)