柳の家の三人会@練馬文化センター

6/28(金)柳の家の三人会に行ってきましたー

柳家三三さんは小三治独演会の前座で聴いたことがあり、
花緑さんはTVで落語を観たことがあり、喬太郎さんは初対面。
結果、ダントツで喬太郎さんにハマりました。大爆笑。
なんなんすかあのおっさん(←愛を込めて)面白すぎるでしょ!

まくらでは、当日練馬で起きた小学生襲撃事件のせいでこの落語会が中止になるかと思ったのに残念、から始まり(笑)、無駄にポジティブという理由での夏批判、スポーツ(特にサッカー日本代表)への無関心の表明など、やりたい放題で場内爆笑の渦でした。サッカーで勝つと若い人がみんな大騒ぎだけど、あれなんで渋谷でやんの?サッカーって渋谷が発祥なの?とか(笑)そんで「練馬でいいじゃないですかねえ!練馬に若者が集まってニッポン!ニッポン!ってねえ!」って絶対バカにしてますよね練馬(笑)いいけど(笑)

あと、都内どこかの演芸場の楽屋の間取りを説明しようとしてなんと敷いていた座布団を抜いて胸元にかかげ、扇子でそこに楽屋の間取りを書いて嬉しそうに説明。で、途中ふと顔をあげて「この時点でがっかりされてる方、たくさんいらっしゃいますね?大丈夫ですよ、落語はあとの二人がやりますから!」だって(笑)
そんでその楽屋で自分の師匠がいつも鏡越しにテレビの相撲中継を見ていたんだけど、あれは死ぬまで勝敗を全部逆さに理解してたんじゃないかって(笑)これはうまいですね。そんでそこから相撲のお噺、花筏へ。

噺の中で力士を演じる時に膝立ちで、まわしに見立てた帯を揺すり上げながら立派な(!)腹を何度もパンパン叩いて見せて得意げだったのに、急に真顔でマイクに口を寄せて「リアルで申し訳ありません」とかwww
いや、最高でした。喬太郎さん。


花緑さんの「紺屋高尾」は、志ん生の「幾代餅」とほとんど同じ話。
志ん生の場合はあくまでも主人公と、仕事仲間や親方、やぶ医者(笑)などとのやりとりに重きが置かれていて、主人公と太夫が結婚の約束をするシーンは結構あっさりだったイメージなんですが、花緑さんのは主人公の渾身の告白から太夫がそれに心を打たれて涙を流し、結婚の約束をするまでが事細かに演じられていて、うっかり涙ぐむくらい感動的でした。また、現代らしいケーハクな若者らしさを主人公にうまく取り入れて笑いを取っていて、志ん生の「純情まじめ一辺倒の主人公」というのとは違うけど、でもそれはそれですっとぼけたキャラがいい味出してました。あんまりすっとぼけさせ過ぎちゃうと、太夫への渾身の告白の場面で支障が出ちゃうけど、そこは絶妙のさじ加減でしたね。
普段昭和の名人の古典ばかり聴いている私には、最初のうちは現代風アレンジが慣れなくて違和感というかちょっとアレでしたけど、でもそのうち引き込まれて最終的にはとても楽しめました。

……すみません破天荒な喬太郎さんにかすんで、三三さんの印象が薄くて…
登場・退場時の歩き方がおじいさんのようだった、っていうのは覚えてるんですが…(笑)

たくさんもらったチラシの中の「ZEPP落語」で中央に陣取る「どや顔」の喬太郎さんに悶絶。
何考えてこの顔だっ!と問い詰めたい(笑)
http://shibuyanifukukitaru-special.com/Shibuya_Zepp_chirashi_l.jpg
しばらく喬太郎さんにハマりますので、どうぞよろしく♪