柳家小三治独演会

今年も行ってきました小三治師匠の独演会。
前にも行ったことのあるサンパール荒川はこじんまりとしたいいホール。

柳家ろべえ「たらちね」
柳家小三治「二人旅」
仲入り
柳家小三治茶の湯

先日小三治師匠コミュで、最近師匠の体調があまり良くないと聞いて心配していたのですが、師匠が話し出した時に声が小さく聞こえづらいような感じだったので、一瞬あれっ?!と思いました。
でもその後時間が経つにつれて声に艶が出ていつもの調子に。
そして最後の茶の湯では張りのある声と生き生きとした語り口で、まさに真骨頂!という感じで場内ドッカンドッカンでした。さすがです。

二人旅は初めて聞くお話でしたが、
しっかり者とちょっと抜けた男の二人旅。
師匠演じるところの「抜けた男」が大好物の私にはたまりませんでした。

まくらでは師匠の花粉症奮戦記など。

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花粉症っていうとみんな「いや私は違うんです」って言いますね。
この年齢までならなかったんだから、もう絶対ならないだろうと思っている人が大分いるようですね。
(とお茶を飲みながら…)
ま、私ですけどね。
お医者さんに花粉症だと言われても「いえ私は違うんです」なんて言ったりしてね。
なんでみんな花粉症、と言われると「いえ!」となるんでしょうね。
あれは別にねぇ、その末代までどうこうというようなものでは…ねえ。
お医者さんに花粉症と診断されると、薬が出ます。
アレ…アレなんとかという…アレアレ…まあアレが付く薬ですな。
これが大体眠くなる。眠くならないのもあるが、眠くなるのもある。
私のはどうも眠くなる薬でしてね…なにしろ三日前に飲んだんですが…
まだなんだかぼぉっとして………ねえ…(客席爆笑)
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飄々とした語り口でお客をどんどん惹きこみ、ドッと沸いた場内の笑い声が治まるのを待ちながら素知らぬ顔でゆっくりお茶をすする師匠、本当に素敵です(*^^*)

師匠、今年も幸せな時間をありがとうございました!