ダニエルボンド栄光の軌跡

f:id:akaimayu:20211104084356j:image

こんにちは。2006年から15年、5作で幕を下ろしたダニエルボンドシリーズを総括しようと書き出したはいいがNO TIME TO DIEの手前で力尽きたブログへようこそ✨過去4作のネタバレ及び言いたい放題満載ですのでネタバレNO!ボンド崇拝!茶々入れるやつには死を!な方はブラウザバックをオススメします。

 

もともと007には興味なくニヤけた色男風がイケスカないわねと映画も全く観たことなかった私でしたが、毎日人殺してますみたいなダニエルボンドの酷薄顔とスーツの着こなしに一目惚れし、常に死と隣り合わせのシリアスな雰囲気にもメロメロに💕しかし観ているうちにあれ…この危機って…そもそも彼のせいでは…おや…なぜそうなった…それはやっちゃダメなやつ…いやそれはちゃんとやれ…などなど深まる愛が止まりません。ダメな子ほど可愛いというアレですね。この子には無理だわ、きっとまた大した考えもなく突っ走りしょうもない結末になるのだわと思いつつボンドの言いなりになり結局死ぬ羽目になったスカイフォールのMもきっと同じ気持ちだったのだと思います💕

 

全然忍ぶ気ない忍者ハットリくんと並ぶくらいスパイの意味分かってる?ってなる派手派手なアクションで幕を開けたカジノロワイヤルでは序盤からチンピラにしか見えなかったボンドがタキシードに着替えたらあら素敵💕ちなみに評価の高いムキムキマッチョな海パン一丁シーンは私的にはイマイチで、後輩からも「海の中から河童みたいなの出てきたけどあれがリコさんの推しですか?」と言われ爆笑したこともあり以後ダニエルボンドは着衣と乾燥をもって至上となすというルールになりました(私の中で)。

 

カジノロワイヤルと言えばヴェスパーですが私にはいまだになぜボンドがあそこまでヴェスパーに執着するのかがわからない。やはりああいうお高くとまってツンと澄ましてるけど実は怖がりで繊細であたしか弱いの…ショックなことがあった時には出しっぱなしのシャワーの下で服着たままびしょ濡れで体育座りして震えちゃうの…みたいな女にみんな弱いのか…私だったらショックを癒すために美味しいもん食べてお風呂入ってふかふかお布団でグウグウ寝ちゃうから戻って来たボンドに平和かよっ!と三村みたいなツッコミ入れられること必至。お湯もったいないから早くシャワー止めて欲しいとか高いドレスもタキシードも傷むから濡らしちゃダメとか思ってしまう私には永遠にたどりつけない境地、それがヴェスパー。

 

敵と対決中のカジノで敵の仲間がウロウロしてるの知りながら無防備に酒をオーダーしニコニコ飲んで死にかけるボンド、敵が別の敵に襲われて潰しあってくれてるところに無駄に絡みに行って退治してあげちゃうボンド、そして古典的ハニートラップにかかったあげく錯乱して仲間を裏切者として本部に告げ口するボンド(しかも勘違い)、すごい…すご過ぎる…一作目から本領発揮し過ぎて眩しい…✨眩しいと言えば悪役のマッツ・ミケルセンのタキシード姿も悶絶級に美しく、ダニエルボンドとのカジノ対決の場面はもうずっと見てられるシリーズイチの眼福作💕

 

2作目慰めの報酬は悪役もストーリーも小粒でインパクトも弱く、個人的にはシリーズイチどうでもいい。ただ!ボンドガールが!超かわいい!!個人的にはシリーズイチ可愛い!!ボンドが追う敵の仲間を、彼女は個人的な理由で復讐のため追っており、ボンドとは共闘という関係なので惚れた腫れたにならずずっとクールなのもいい。砂漠に不時着しヒールを脱いで裸足で歩く彼女に何より必要な靴や靴下ではなくそっと上着をかけてあげてドヤ顔のボンド…そういうとこやで…(好き💕)。

 

今作の泣きどころはカジノロワイヤルで濡れ衣着せられて引退した同僚をボンドが(どのツラ提げて)わざわざ誘いに行き巻き込んだ挙句殺された彼をゴミ捨て場に捨てるところですね。ひでえ…。落ち着かなきゃいけないところで熱くなり暴走し、熱くなるべきところでは謎にクールを気取る男、それがダニエルボンド(キリッ✨

 

スカイフォール、はいダニエルボンドが本気出してきたのはここからですね。Qもマネーペニーもダニエル版では今作から登場。私的にはこの悪役シルヴァ(ハビエル・バルデム)がシリーズ最凶の敵でした。顔面損傷の視覚効果、キャラのぶっ飛び具合、に反してあの紳士的な語り口と優雅な所作…ボンドと初対面のシーンで部屋の反対側からネズミの共食いの話をしながらゆっくり近づいてくるシルヴァは、美しいスーツを着て穏やかに語りながらも狂気を、それもかなり濃い狂気を秘めていることがわかり、ボンドがただの粗暴な薄っぺらいやつに見えてしまう(いやほんとそうなのかもしれんが)くらいの存在感と迫力。その後MI6に捕えられて念願のMとの再会の後、独房で一人で爆笑してるのもヤバくて最高だったけど変装して逃げるシーンではガタイが良すぎて全然群衆に紛れ込めてないのも最高だった😆

 

最後の決戦では無策のままノリでMを拉致したボンドが目的地で知り合いのおじいさんまで巻き込みさすがに途中でヤベえと気づいたのか(遅い)こっそり2人を逃がしたはいいけどカモフラージュを頑張るどころか「みなさーん!もうここには誰も居ませーん!」とばかりに早々に居場所を大爆破して敵にバレちゃうなど安定のボンドらしさ満載。爆音で音楽かけながらヘリで登場するシルヴァ最高でしたよねーもうニヤニヤが止まらない。やることなすことスケールがデカい上に頭もキレるシルヴァがボンドに「お前なんか目じゃないくらいおれはすごいスパイだった」と言っていたけどそれは絶対そうだろうなと納得。

 

4作目スペクターはオープニングの死者の祭のシーンでお尻まで隠れる長いジャケットと髑髏のマスクで仮装したダニエルボンドの後姿のウェストから腰のラインが美しすぎてただただ尊いのに金曜ロードショーではばっさりカットされていてびっくり。え、みんなあのラインが見たくてスペクター見てるんじゃないの?(違)

 

敵の居場所も狙撃場所のリサーチも完璧なのにシンプルに狙撃を外しビルを壊し街が大混乱になり群衆の中で敵を必死に追う羽目になるという相変わらず自分で問題を大きくし自分が大変になるという地産地消スパイのボンド。いや自業自得ならまだいいんだけど彼の場合自分で撒いた種で他人が犠牲になり自分はふう…俺だから切り抜けられたんだぜ…みたいな顔をして生き延びるスタイルなのでタチが悪いのですよねえ…(好き💕)

 

Mに固執したシルヴァのようにボンドに固執し偏執的な狂気をオーラのように全身に漂わせる悪役のブロフェルド(クリストフ・ヴァルツ)、良かったですねえ…。あとその手下のマッチョが強すぎて列車内死闘のシーンはほんと心配になるレベル、と思ったらほんとにダニエル大怪我してたらしいですよね、怖…。マドレーヌはあまりタイプじゃないんですがさすがあの親の子でいざという時の勇気と実行力は頼もしくて好き。列車死闘からのラブシーンは唐突過ぎてえっえっなんでそうなった?!ってなりましたがあれは有名な吊橋効果が人間に及ぼしうる最大限の影響の体現と言えるのではないでしょうか(誰

 

ことほどさように(?)ダニエルボンドは素晴らしい🕶最終章となるNO TIME TO DIEをみんな観ましょう✨私は3回観ましたが必ず泣いちゃうシーンがあってもうあの表情を見るだけで泣いてしまう…(ちなみにボンド関係ない)。色々含めて観るのが辛い気持ちと愛すべきダニエルボンドをスクリーンで観るのは最後だからまだ行きたい気持ちの板挟みであと1回しか行けないかもしれない…あと老後の資金がありませんも観たいです。以上です。