松山旅行の記(2/2)

翌日11/9(土)

今日は19時半のフライトまで一日満喫するぞ!
と8時にホテルをチェックアウトし(荷物は預け)向かったのはホットケーキで有名なカフェ「フライングスコッツマン」休日には行列!とあったので開店8時半に到着したらするーっと入店。でも続々お客さん来てた。そしてホットケーキがさぁ…めっちゃ美味かったのよねぇ…はああ…思い出してもやばいなぁ…(なんと秋葉原に支店があるそうなのでいつか行きたい)

ゆっくりホットケーキを堪能した後は歩いてカロリー消費!漱石の下宿跡を擁する重要文化財萬翠荘」へ向かう。門を入ってすぐの説明看板を真剣に読んでいたら黄色いベストを着たおじいさんがすすすと近寄ってきて色々解説してくれる。聞けばボランティアの解説員とのことで「どうですか?一緒に?」とダンディーに誘われ「まあ!積極的な殿方…!」とフラフラと付いていく笑 立派なお庭の中、坂道をぐいぐい上ると目の前に漱石の下宿跡が現れ、松山に教師として赴任した直後に漱石が東京の恩師に送った手紙が立札に。東京から松山まで2日かかったとあって隔世の感。跡地は喫茶店になってたけど赤い字が光るチープな看板はいかがなものかと…

さらに坂を上ると大正時代に建てられた重要文化財瀟洒な洋館が登場!中に入るとまず目に入るのはピカピカに磨かれた木の階段、そしてその上方に輝くステンドグラス!美しい…。天皇陛下が来られた際に使用した美しいロイヤルブルーのテーブルセットなんかもそのままに、しかも座って写真も撮れちゃうので楽しい♪おじいさんがお勧め撮影ポイント教えてくれて撮りますよと言ってくれるのですいませんとスマホを渡してたんだけどそのうち「私ここに座るんであれを背景にそこから」とおじいさんに指示したりして私専属カメラマンみたいな扱いしてすみませんでした笑。そこかしこに黄色いベストのおじいさん居るんだけど大体数人まとめて案内し、各部屋で大きめの声でみんなに説明している。その中をサシで回りしかもみんなの邪魔しないようにおじいさんが私の耳元で小声で説明してくれて、私も小声で質問するとあ、それはねこっちの写真が、ってみんなの中をすいませんと横切り移動してまた二人でコソコソ話。っていうかうちら何?!ってちょっと途中から状況が面白くて話が入ってこなかった笑 でもほんと詳しいし説明上手だし(写真は下手)一人で回るより絶対良かったのでお勧めです!

おじいさんに別れを告げて街に戻り、お土産のみかん選び。松山と言えばみかんっしょ、という安易な発想でフラフラと果物屋さんを何軒か回り値段やフルーツの種類をリサーチし、各送り先に果物詰め合わせたりみかん一箱送ったりの手配あれこれ。で、果物屋のおばちゃんがしきりにみかんの試食を勧めてくるのをお腹すいてないし断ってたんだけど、他の用事でちょっと離れることになったおばちゃんに半ば無理やりこれ食べて待ってて!とみかんを渡されてしまう。みかんの味知ってるしなーと期待もせず一房食べたらあなた!何これ!え?みかん?みかんていうのこれ?うそ?!じゃあ私がいつも食べてるあれは何?!ってくらいジューシーで甘くてうまみがギュって詰まっててもうビックリ!驚きを抱えきれず(&1個は食いきれず)横にいた知らないお姉さんに半分あげたらお姉さんも「?!」ってなって二人でうまいうまいと大騒ぎ笑 戻ってきたおばちゃんに配送依頼しながらもずっと私が感動を語ってたら最終的にみかん4つタダでくれました笑 真穴みかんというやつでした。いや松山のみかんてほんと美味いのね。驚いた。

で、鍋焼きうどんへ(唐突)
昨日行った「ことり」と並ぶ人気店「アサヒ」。
甘い甘いと聞いていたけどことりは私にはそんなに甘くなかったので、より甘いと言われるアサヒを体験してみたくなりまさかの二日連続鍋焼きうどん。うん。アサヒは甘かった。で、味の好みはことり。やはりあのハラワタに染み渡るいりこだしの旨味がいい。アサヒは旨味より甘さが勝つ感じ。あとアサヒはなんか面倒。店の感じが。店内に手書きの張り紙で昭和からやってて平成を越えて令和も頑張ってますとか。若い店員が自ら常連客に話しかけて昔からの苦労話みたいのしてみたりとか。なんか、ねえ、黙ってうどん出してくれればいいんやで、って思う。今この店内にいる人大体昭和から令和まで頑張ってるんやで、って思う。おばあちゃん達が静かにニコニコうどんを運ぶことりがいいなあ。

膨れたお腹とみかんを携えて道後へゴトゴト戻る。
せっかくなので道後にある子規記念館。オーディオガイド借りて入ったらまず最初が神々の話とか松山で発掘された遺跡とかからだったので、え、これ今日中に子規にたどり着くの?ってなる。飛ばし飛ばしでやっと子規にたどり着き、漱石と子規が一緒に過ごした部屋の再現とか、二人の交流とか、子規の人生とか、名前だけでほぼ知らなかったので勉強になりました。(ざっくり)

お土産屋さんをひやかし、大好きな一六タルトのご当地限定品をいっぱい買う。坊ちゃん団子も買う。みきゃんちゃんグッズも買う。歩き疲れてみかんジェラートで一休み。いやー今こそ温泉入りたいわーと思うも、身支度とかの手間を考えると踏み出せず温泉の目の前のベンチに座って足を揉む。

夕飯食べるために(まだ食べる!)お腹減らさないといけないので、奮起して近くにある神社の途方もない石段を頑張ってあがったら、知らん人たちが結婚式やっててカメラマンがお賽銭箱の前陣取っちゃってお参りもできず、しばし知らん人の結婚式を呆然と見た後また頑張って石段を下りる。で、ホテルへ荷物取りに行きそのまま料理屋へ突撃。昨日とは違う店だけどやっぱり観光客が鯛めし食べてる率高し。そこでまたドヤ顔で日本酒を頼み、牛筋の煮込みとじゃこ天でチビチビやりながらバスの時間を待つ。松山はお味噌も甘くて、お味噌汁も好きな味だったので、この味噌煮込みも期待してたらやっぱり甘めで美味しかった♪本当は、子規の母が漱石に振る舞ったという子規自慢の郷土料理「松山鮓(もぶり飯)」も食べたかったんだけど、どうにもスケジュールに入れられず残念…。

18時にリムジンバスで道後を発ち、19時半の飛行機で羽田へ。22時半頃には家に着き、ヒコウキッテスゴイネとまた感動。旅行は足が遠のくと面倒になりなかなか行かなくなるけど、行くとうひゃ―楽しい!ってなってまた行きたくなる。来年からは年に1回はどっか行きたいな♪