春のうららに、憑かれし者ども

いや~今日は暖かいを通り越して暑かったですね!
強烈な日差しに汗ばみながら図書館へゆく道すがら、咲き出した桜を見つけてなんだか幸せな気持ちに♪

アクロイド殺しアガサ・クリスティー
「獄門島横溝正史
「本陣殺人事件」横溝正史
「戦い続けた男の素顔~松本清張傑作選/宮部みゆきセレクション~」
「暗闇に嗤うドクター~松本清張傑作選/海棠尊セレクション~」
「憑かれし者ども~松本清張傑作選/桐野夏生セレクション~」

そんなうららかな日に、迷いなく選んだのはこの6冊・・・・私、人として大丈夫かな?!というラインナップになりました。

アクロイド殺しは、最近ソコココで高い評価を耳にする機会がありつつ「どんな話だったっけ?!」とか思ってたので、久々のクリスティーワールドが今から楽しみ♪昔実家で読んでたのは確か「アクロイド殺人事件」というタイトルだったのでちょっと違和感があるんだけど、でも「アクロイド殺し」の方がなんかむき出しの迫力がありますね。

横溝正史は短編集などはたまに読んだりしてるんですが、長編はあまり読んだことがないので血みどろ死体だらけ(←読む前に決めつけ)の世界に惑溺し(?!)ゆっくり堪能したいと思います。
先日久しぶりに短編の「面影草子」を読んで、江戸川乱歩に通じるものを感じたのですが、その後に読んだ「怪奇幻想ミステリはお好き?」(風間賢二)で、この二人が雑誌「新青年」の方向性を巡ってケンカしたりしていたというのを知り、そういう作家同士の人間関係を知るのもなんだか面白いなぁと思いました。

松本清張は、生誕100周年を記念して全6作のこのシリーズが数年前に刊行され、去年文庫になり、それが最近図書館に入った模様。図書館でいつもチェックしている棚に、今日見慣れぬコイツラを見つけ、反射的に胸に抱えておりました。といっても松本清張の短編集は結構読んできているので、内容的には既読のものも多いんだけど、でもやっぱり引き込まれるし、この作家がこれを選ぶのね、というのもナカナカ面白いです。まだあと3冊あるのでいずれ借りたい。
http://www.shinchosha.co.jp/topics/100th/

古来より満開の桜は数多くの作家を魅了してきましたが、そこで紡がれる物語は決して美しいものばかりでないのはご存じの通り・・・桜にはなにか人の心を狂気に駆り立てるものがあるとは誰の言葉だったか・・・

ということで、今日のこのラインナップもその辺を理由にして言い抜けたい所存です。どうぞよろしく。