アンという名の少女

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赤毛のアン、子供の頃読んだしアニメも見てた。アニメ版はあの声がすぐよみがえるね。調べたら小公女セーラのラビニアも同じ声優さんでなんと忍者ハットリくんの影千代もだって!影千代って喋るんだっけあいつ。でも獅子丸も喋るから喋るか。あとで見てみよう(最近なぜか勝手にハットリくんが録画されてる)あーラビニアも蘇るなーそうそうあの鼻にかかった独特の声が懐かしいー健気なアンと意地悪なラビニアが同じ声かーそうかー

 

今回ネットの宣伝でアンのビジュアルを見て「アンだ!!」と衝撃を受けて絶対見ようと思ってたんだけど第一回、連休の初日の朝から見てもう…泣いた…うう…

 

まずアンのビジュアルがすごい。完璧なアン。赤毛で細くて白くてそばかすだらけで夢見るような大きな瞳。本から抜け出してきたように完璧。いやそれ以上だ。昔に本を読んだきりなので正直詳細を覚えていないんだけど、不幸な生い立ちのアンが持ち前の明るさと空想癖とそれらを余すところなく周りに伝えるおしゃべりとでカスバート家や地域の中に溶け込み楽しく生きていく話、という記憶で、あまりアンがその過去に受けた心の傷とかの描写は記憶にない。あったのかもしれないけど子供心にスルーしちゃったのかもしれない。今回第一話ではアンが今まで働いていた家でひどい目にあった記憶がPTSDのようにアンを苛むシーンが何度かあり、その記憶に絡めとられ時間が止まり息をのんで立ち尽くすアンの姿がとても印象的で、そうよね13歳で重いものを背負い過ぎていたらそうなるよね、と深く納得し、胸に響いた。

 

寡黙で心優しいマシュー、勝気で口の立つ妹マリラの兄妹もイメージ通りで、マシューは本だと全然喋らなくてモノローグのように内心の声が書かれていたような記憶なので映像だとどうなるのかと思ったけど穏やかな人柄を表す優し気な顔立ち、大きな目のマシューはとても表情豊かで言葉少なくても優しさがちゃんと伝わってきて心が温かくなる。そしてマリラ。好き。マリラ。本だと厳しくて怖いおばちゃんという感じだけど映像だと、いや映像でも十分厳しくて怖いおばちゃんだ笑 でもわかる。優しい。言葉や態度はキツいけど眼差しやふとした表情から優しさが漏れている。大好きだこういう人。配慮や忖度なく、というかそういうのが働く前に言いたいことをポンポン言っちゃうけど悪気はない。すぐ反省はする。でも次に活きない笑 マシューにもいつも言いすぎたなって思う、でもつい言っちゃう!ああすげえ分かる!マリラ私じゃん!これも私が歳をとったからの共感だろうか。アンよりマリラのほうが年齢近いもんな、たぶん。いや両方の真ん中くらいか?わからん。とにかくマリラ大好きだ。絶対気が合う。めっちゃいい友達になれる気がする。私もグリーンゲイブルスに住んでマリラとアンとおしゃべりしたい。マシューに甘えたい。みんなで筋トレしたい(唐突)いやマリラ合理的でストイックだから絶対筋トレ興味持つはず。

 

アンの生い立ち、カスバート兄妹の人生、田舎ならではの隣人との関係、第一回ではまだだけどこれからアンの交友関係も出てくるだろう。今の年齢になって見るから気付く、受け取れるいろんなメッセージが一瞬一瞬の映像に溢れている素晴らしいドラマだ。

 

作品情報調べたら製作はカナダCBC、撮影場所はプリンスエドワード島オンタリオ州、ストーリーは原作からちょっとアレンジもしているらしい。風景も本当に美しく、空想好きのアンじゃなくてもうっとりして夢見るような気持になってしまう。これ観終わったら原作も読み返したいなー♪まあまずはドラマ版を楽しもう。そしてこれネットフリックスなのね。シーズン3で完結らしいけどきっとNHKではとりあえずシーズン1しかやらないんだろうなー見た過ぎてネットフリックス入ったりしそうで今から怖いなー

 

第二回は明日9/20(日)23時~NHK総合!