邦題センスゼロだけどドリームいいよ!

ドリーム良かった。連日終電間際まで働いたうえ土曜もオフィスでどら焼きモグモグ(仕事もしたよ!)からのレイトショーのドリームめっちゃ良かった。場内暗くなった瞬間寝そうになったけど、目に飛び込んできたエメラルドグリーンというかブルーというかとにかく素敵な色のピッカピカな車と黒人女性3人のショットが鮮烈に美しくてそこからずっとワクワク楽しかった!

わたし数学昔から大の苦手なので天才的数学センスをもつキャサリンが子供時代に飛び級したクラスで書いてる数式がもうわからなかったし当然NASAで書きまくる数式なんて1ミリも分かりませんでしたが、そんなん関係無く人種差別、女性蔑視当たり前の1960年代アメリカで、一介の計算係(と言っても既にスゴイけど)としてNASAで働くキャサリンが、実力主義の上司に出会ってメキメキ頭角を現しスペースシャトルの打ち上げにどんどん貢献していく姿に夢中になりずっと頑張れ!頑張れ!って思ってました。キャサリンが黒人初採用の部署で黒人用のコーヒーが無かったり、黒人用トイレも無くてめっちゃ遠いトイレまで毎日走ったりしながらも、とにかく自分にできることをやる!目の前の仕事に全力を尽くす!言いたいことは言う!胸を張って顔を上げて生きる!キャサリンえらい!!

またこのキャサリンを見いだし差別的慣習を文字通りぶち壊しながらキャサリンを重用しスペースシャトルの有人飛行という目的に向かってただただ邁進する上司があなた死ぬほどかっこいいんですの♡(←誰) ケビン・コスナーってわたしアンタッチャブルでおおなんだこの美しい男はって思って以降今まで1秒も惹かれたこと無かったんだけど今回はヤバかったですね。もうお腹もちょっと出てるし年齢はもちろん感じさせるんだけどスーツ萌え的にはスリーピースも渋かったし毎日遅くまで残って渋面で黒板に数式書いてる背中とかどんなにキツイ状況でも弱音を吐かず常に前を向き部下を束ねるその姿ほんともう…何回もキャーッ!って言いそうになって歯ぁ食いしばったくらい素敵素敵素敵!!オラオラオラオラ!!って感じ!

実話に基づいてるのでエンドロールでキャサリン本人の写真と共に後日談紹介されたりもして、しみじみ色々考えさせられる映画でした。(ここまでの文章にしみじみさは皆無ですが笑)当時の社会情勢から読み解くキャサリン(とその仲間達)の凄さとか、キャサリンのプライベートのあれこれ(一応恋愛的パートもあり)とか、色々な側面から楽しめる映画だと思いますが、わたしはやっぱり、仕事とは何だろう、人と一緒に働くとはどういうことだろう、などなど普段の自分の仕事に引き寄せて色々考えちゃいましたね。ちょっとトントン拍子過ぎて、当時の差別はこんなもんじゃないんじゃ?!って気もするくらいのサクセスストーリーだけど、最近仕事についてウダウダ悩んだり投げ出したくなったりして煮詰まってたココロにスカッと風穴を開けてもらって気分爽快だからいいの!

キレッキレの上司ケビン・コスナーは黒電話本体を片手にぶら下げてウロウロしながら話す姿も、板ガムを口の端から放り込むように食べる癖も、ニコリともせず全て直球で話す内容も、全部かっこ良くてお目目ハートで見てたんだけど、スペースシャトル打ち上げをソ連に抜かれて追い込まれた状況の中、部下を集めて深刻な局面を告げる中で「ひとつ、これからはみんな深夜まで残業になる。ふたつ、それが給料には反映されない。」と重々しく言い出した時だけは「はいはい!2017年の日本ではそれみんなやってます!」ってなってちょっとツボでした笑