ピカソの陶芸@埼玉県立近代美術館

GWに行ってきましたよーピカソの陶芸。  
まず公園の入り口で迎えてくれるのは、新緑に映える若々しい少女像。ああ、みずみずしい生命力って素晴らしい!とちょっとは思ったんだけど、それより気になったのは彼女のパンツの位置。小っちゃい子によくお母さんがやってあげるみたいに、パンツをお腹のところまでグイグイ引っ張り上げてあげたくなっちゃいました。

と、こんなことを言ってるヤツに芸術を鑑賞する資格はあるのだろうかと自問自答しながら歩くこと30秒、すぐに美術館に到着。なんとこの美術館は黒川紀章の設計だそうですよ。黒川紀章というと、都知事選に出ていた風体の怪しいおじさんというイメージが強いですが、もちろん言わずと知れた大建築家ですので、こんな身近な建物が!とビックリ。

還暦を越えたピカソが陶芸の街を訪れたことをきっかけに、地元の陶工が形作ったものに手を加えたり、色付、絵付けをしたりして数多くの陶芸作品が制作されたらしいですが、お皿を顔に見立てたり、壺を身体に見立てたり、お得意の自由な発想と表現力が立体でこちらに迫ってくるのは迫力があり、とにかくピカソが楽しんで作っている空気が伝わってくる展示でした。また、陶器の他にもポスターや、本の挿絵、リトグラフ(石版画)、当時の新聞に載ったイラストなどなど、盛りだくさんで見ごたえがありました。

そしてお目当てのふくろうの水差し!超可愛かった!!けっこう巨大な壺や水差しも多かったんだけど、このふくろうの水差しは手のひらサイズ。しかもピカソが知人から「爪を怪我した小さなふくろう」を譲り受け、爪に包帯を巻いて手当てしたりしながら、ふくろうを好きになっていった、というエピソードが、ピカソとフクロウの2ショット写真と共に紹介されていて、ほんと癒されました。小さなフクロウの爪に一生懸命包帯を巻くピカソ・・・考えただけで可愛らしい。一人で水差しの前でニコニコしちゃいました。